沖縄科学技術大学院大学(OIST、ピーター・グルース学長)は5月から、インド洋の島しょ国、モルディブ共和国で波力発電の実用化に向けた実証実験を行う。発電機を開発した同大の新竹積教授は「沖縄産の技術で持続可能なエネルギー供給に役立つ。データを蓄積し、海に囲まれた沖縄や日本での実用化につなげたい」と語った。

モルディブでの波力発電の研究に乗り出す新竹教授=13日、恩納村・OIST

 波力発電は浅瀬に打ち寄せる波のエネルギーをプロペラで捉えて電力に変換する仕組み。モルディブでは当初、小型の試作機2基を設置し、10月から実物大の試作機で実験する。約10カ月かけて発電量や耐久性などを観測し、課題も把握する。

 海外で各種開発を手掛ける公共建物(東京都、山下耕平社長)がモルディブの環境エネルギー省を仲介し、2月にOISTを含む3者で覚書を交わした。

 約1200の島々で成り立つモルディブは、リゾートホテルが多く電力使用量も大きい。しかし大規模な発電所がないため、各島でディーゼル発電で賄っており、再生可能エネルギー導入に積極的という。

 新竹教授は「夜間も含め安定した発電が望める。沖縄の地理的特性に合わせた発電機も作っていきたい」と話した。