沖縄県名護市内の中学校で男子生徒1人が麻疹(はしか)に感染・発症し、16日午後から20日まで1学級が閉鎖されることが決まった。はしかによる県内の学級閉鎖は今回の流行で初めて。生徒1人の罹患による学級閉鎖は異例だが、市教委の担当者は「早めの対応が必要だと判断した」と話す。はしか患者が増え始めた3月下旬から県地域保健課には、県内外の旅行関連企業や県民、報道各社などからの問い合わせが多い日で50~60件寄せられており、対応に追われている。(社会部・石川亮太、鈴木実)

はしか患者の情報を共有するなど感染拡大防止に向けた対策を協議するため連日の会議を開く県保健医療部の担当者=17日、県庁

 同課は17日、県内で新たに0歳~30代の患者4人を確認したと発表した。今回の流行による患者は計56人に上る。重症者はいないという。

 県教育委員会などによると、名護市内の中学校の男子生徒は、発熱のため12日から学校を休んでいた。16日になって保護者からはしかと診断されたとの連絡が学校に入り、名護市教育委員会と学校が協議して学級閉鎖を決めた。

 はしか感染の広がりを受け、ほかの学校も自衛の策を取り始めている。

 感染予防のため、生徒や職員に予防接種を受けたかどうか調査している学校も。

 本島中部のある学校では、4月の遠足が雨天だった場合、大型の商業施設に行くことを想定していたが、不特定多数の人が集まる場所は避けるべきか検討を始めた。同校の校長は「生徒の大事な命を預かっている。慎重に判断したい」と述べた。

 県も対策に奔走する。県保健医療部では3月下旬からほぼ毎日、朝夕に担当者らで対策会議を実施。増える報道各社の問い合わせを一元化するため、17日からは平日午後に定例記者会見を開くことも決めた。

 県が17日発表した新たな患者は、宜野湾市の0歳女児や浦添市の30代女性、南部管内の30代男性、糸満市の20代男性。浦添市の女性は那覇市内の職場内で感染した「3次感染者」の可能性がある。