翁長雄志知事は15日、代執行訴訟の第4回口頭弁論で被告人としての本人尋問後、県庁で記者団の取材に応じ「沖縄の基地の過重な現状、それを是正できない日本の国の民主主義の在り方を見通して、いい形で客観的に判断願いたい」と、証言に込めた思いを述べた。判決への対応について「最高裁までいって負けた場合は、判決に従う」と、法治国家の行政機関として、最高裁判決を受け入れる方針を示した。

代執行訴訟で本人尋問を終え記者の質問に答える翁長雄志知事=15日午後、沖縄県庁

 翁長知事は、埋め立て承認取り消しの適法性、県知事選に立候補した経緯、米軍基地の形成過程、辺野古新基地建設は容認できない方針などを証言。「裁判所に対して県の歴史や現在の状況、県民の思いを伝えることができたのではないか」と、法廷に立った手応えを語り、「公約実現に向けて不退転の決意で取り組む」と述べた。

 仮に敗訴し判決を受け入れる場合の新基地建設を阻止する手法については「あらゆる手段を講じて辺野古基地は造らせない(手段)のは別の形であると思う。法治国家なので、(最高裁)判決が出た場合は、これに従う」との見解を示した。

■翁長知事一問一答 

 -知事の陳述で、将来の日本と沖縄のことを考えてご判断いただきたい、と話した気持ちを。

 知事 私は沖縄の基地問題が解決しなければ、日本の国の民主主義、アジアのリーダーとしての役割も厳しいだろうという話もずっとしてきている。

 その意味ではこの沖縄の今の基地の過重な現状、それをどうにも是正できない日本の国の民主主義の在り方、こういったことを見通して、いい形で客観的にご判断願いたいということ。 裁判官にこうあるべきだということではなく、裁判所を信じて、そういったような方向にいけばいいなという意味だ。

 -県が敗訴すると、新基地建設阻止の手段がなくなるのでは。

 知事 極端にいうと最終的に最高裁判所で敗訴になった場合、どうしますかと言われた時には、行政の立場としてその判決に従いますというのは、まず一番ベースだろうと思っている。

 私がありとあらゆる手段を講じて辺野古基地は造らせないというようなものは別な形であると思うが、この件の判決については法治国家なので、判決が出た場合にはこれに従うということだろうと思っている。

 -高裁ではなく、最高裁で判決が確定したら(承認取り消しを)取り消すのか。

 知事 最高裁までいって、負けた場合には判決に従いますということ。

 -暫定案を前向きに検討する価値がある理由は。

 竹下弁護士 代執行訴訟、きょう第1回口頭弁論が開かれた新しい訴訟、既に申し立てている執行停止についての抗告訴訟、これら全てを同時に暫定的にではあるが解決できる方法であるということと、工事が止まるということからすると、当然県としては傾聴に値する案だと考えている。