沖縄セルラー電話(那覇市、湯淺英雄社長)は18日、那覇市東町の国道58号沿いに、都心型データセンターを併設した地上12階建ての賃貸オフィスビル「沖縄セルラー旭橋駅前ビル(仮称)」を建設すると発表した。

沖縄セルラー旭橋駅前ビル(仮称)の完成イメージ(沖縄セルラー電話提供)

沖縄セルラー旭橋駅前ビル(仮称)の完成イメージ(沖縄セルラー電話提供)

 建設予定地として旧KDDI那覇ビルの土地を取得し、2019年1月の着工、20年5月の完成を目指す。バックアップサイトとしてニーズのあるデータセンターだが、那覇市内にはない。同社は中心市街地で、交通利便性も高い立地環境を売りに、不動産事業に乗り出す。

 日建設計と国建の共同企業体が基本設計、実施設計、監理を手掛ける。敷地面積は約1050平方メートル、延べ床面積は約7760平方メートル。1階がエントランスホール、2~9階が賃貸オフィスとなる。電気・通信設備、サーバールームなど重要設備は10階以上に設置し、津波や台風などによる浸水リスクを避ける。

 沖縄セルラー電話のICT(情報通信技術)も活用した「スマートビル」を目指す。生体認証など最新のセキュリティー対策を導入するほか、震度6クラスの大規模地震が発生しても安定運用できる免震構造を採用する。

 自然エネルギーも積極的に活用する。中央部に吹き抜け(ボイド)を設け、地下からくみ上げた冷たい井水を噴霧することで、ビル内の温度上昇を和らげる「クールボイド」の仕掛けを国内で初めて導入することも検討している。

 沖縄セルラー電話は、グループで植物工場事業を手掛けるなど収益の多角化を進めており、湯淺社長は「IOT(モノのインターネット)、ICTを活用する企業が集積する拠点となり、沖縄から本土や世界に発信するビルを目指したい」とコメントした。