昨年9月の沖縄県南風原(はえばる)町陸上競技大会に参加し心肺停止状態になった男性を、現場にいた高校教員や看護師、同町職員ら6人が、約5分の間に次々とリレーで救命措置を施し、命をつないだ。男性は意識を回復しリハビリ中だ。東部消防組合(神里昌二消防長)がこのほど、町内の同本部で6人を表彰した。

人命救助で表彰された(右から)新垣善之さん、深町玲奈さん、田場博さん、上間諭さん、高良周児さん、瑞慶覧太さん=南風原町、東部消防組合

 40代800メートル走に参加し、競技場内で倒れた男性を高校教師の新垣善之さん(39)が発見。南風原町職員の上間諭さん(53)が自動体外式除細動器(AED)を持って来る間に、病院職員の田場博さん(54)と那覇市消防局救急隊員の瑞慶覧太さん(41)が心臓マッサージをした。

 男性は呼吸も浅く意識はなかったという。看護師の深町玲奈さん(37)が搬送先の病院で役立てるために医療措置を記録し、同市消防局救急隊員の高良周児さん(45)は救急車への搬送を手伝った。5~6分ほどの出来事という。

 男性の命が助かったと知り、表彰式で涙ぐんだ新垣さんは「命を救うリレーができて良かった。身近にいる人が命を助けることができると伝えたい」と語る。

 救助を手伝った那覇市消防局の瑞慶覧さんと高良さんは「倒れたとき、現場にいる人の救命処置の大切さが身に染みて分かった」と振り返った。

 神里消防長は「迅速で勇気ある行動が尊い命を救った」とあいさつ。救助された男性の父親から、同消防へ感謝の言葉が寄せられたという。