那覇市の新市民会館の建設が計画されている旧久茂地小学校敷地内で、戦前あった久茂地尋常小学校の柱の基礎にあたる「礎石(そせき)」とみられる遺構が見つかっていたことが17日までに分かった。昨年3月に、市文化財課の試掘調査で発見され、2016年度以降から本調査に入る予定。

旧久茂地小学校の敷地内から発見された「礎石」と切石(那覇市文化財課提供)

 礎石は同小学校のグラウンドから数点発見された。形は正方形で、一辺の長さは約30センチ。両端には約40~50センチの切石が設置され、それぞれの礎石を一直線につないでいると想定される。

 地面の浅い部分から発見されており、担当者は「これまで何度も校舎の建て替えがあったはずだが、グラウンドの上に建てられなかったため、奇跡的に残っていた」と説明する。

 久茂地尋常小学校は1911年に建設されたが、44年の10・10空襲で焼失し、跡地に旧久茂地小学校が建てられた。また、同小の体育館がある敷地には琉球王朝時代の女神官「那覇大阿母(おおあむ)」の屋敷跡があったとされ、体育館撤去後の調査で関連する遺構が見つかる可能性も残る。