「わが邦十何万の精神病者は実にこの病を受けたるの不幸の他に、この邦に生まれたるの不幸を重ぬるものというべし」 日本の精神医学の草分けとして知られる呉秀三(1865〜1932)が、私宅監置された患者の実態をそう嘆いたのは今からちょうど100年前、1918年のことだ。