【南城】草刈り道具を開発し、年に30回以上清掃活動に取り組む南城市佐敷新開の大城克則さん(67)が地域で話題だ。体力づくりのためのウオーキングコース確保と、発明好きが研究のきっかけ。地元区長は、「自主的に活動してもらい、ありがたい」と感謝する。(南部報道部・又吉健次)

強力な力で草を刈る機械を自作した大城克則さん=4日、市佐敷新開

回転するナイロンのひもが「ハンマー」にぶつかることで、より強力な力を生むという

強力な力で草を刈る機械を自作した大城克則さん=4日、市佐敷新開 回転するナイロンのひもが「ハンマー」にぶつかることで、より強力な力を生むという

 国頭村出身の大城さんは、那覇市職員だった2005年、肺の病気で入院。その後、落ちた体力を回復させようと、自宅近くの約600メートルでウオーキングを始めた。しかし、伸びた植物が邪魔するため草刈り作業を決意した。

 体力の回復した06年ごろから始めたが、市販の機械では15時間以上かかった。30年来の発明好きもあり、07年ごろから時間短縮のため研究を開始。試行錯誤を続けて編み出したアイデアが、特許と似た実用新案登録を13年に取った「インパクト機能を有するナイロンコードカッター」だ。

 高速回転する円盤に取り付けられたナイロンのひもに、「ハンマー」と呼ぶ金属部分がぶつかることで大きな衝撃が生まれ、草木への切断力が2倍ほど上昇。しかし、糸の取り付け部分で摩擦熱が生じるため5分程度で切れた。そこで取り付け部分を改良し、長持ちするように工夫した。

 作業も7時間程度に縮まったという。大城さんは、「お金にはならないが、研究成果を見ることができる喜びと、いま作業をやめては雑草の伸びた状態に戻るという意地で続けている」と話す。

 地元の公園での草刈りを20年以上前から続けているといい、「草木の成長を抑える効果のある芝を植えると管理も楽なのだが」と語る大城さん。新開自治会の我那覇朝一会長(63)は、「表彰してもいいほど地域に貢献してもらっている。今後も続けてほしい」と感謝している。