永田町に直接面識のないセンセイは多いが、いささか見識の心もとないセンセイが結構いるのも確かである。ベテランから「安倍チルドレン」と呼ばれる若手まで、いろんな顔が頭をよぎる人も多かろう

 ▼閣僚や与党議員の不祥事や、だらしない言動が相次いでいる。経済は不透明感に包まれ、格差や貧困、長引く避難生活と先行き不安に事欠かない時世である。“1強政権”のもとでの気の緩み-では済まされない

 ▼筆頭は、建設会社から現金を受け閣僚を辞任した甘利明前経済再生担当相である。現金だの高級車だの秘書が求めたとされる音声が出てきた。口利き疑惑は説明されないどころか、深まっている

 ▼育休宣言した自民党の宮崎謙介衆院議員の不倫スキャンダルでの辞職もあきれた。いもづる式に明かされる“悪行”には、うんざりしている

 ▼丸川珠代環境相は、国が定めた除染目標の被ばく線量について「科学的根拠がない」などと講演で述べ、発言撤回に追い込まれた。自民の丸山和也参院議員は「米国は黒人が大統領になっている…これは奴隷ですよ」と人種差別発言…。こちらの口は開きっぱなしである

 ▼〈心に耳を押し当てよ/聞くに堪えないことばかり〉。吉野弘さんの「恥」を題にした詩を、センセイ方へのあいさつ代わりに差し上げたくなる心境である。(宮城栄作)