国体道路から「ちゃたんニライセンター」向けに曲がり直進すると「浜寿し」がある。もともとは先代の故上原孝さんが沖縄市の中の町で店を開いていたが、1975年に新天地を求めて現在の場所に移転した。以来43年、「浜寿し」は新鮮な素材を使い地域で親しまれてきた。

6貫のすしや天ぷらなどボリュームたっぷりの「お勧め定食」=北谷町桑江・浜寿し

店を切り盛りする上原孝之さん(左)と、母の和美さん

浜寿しの場所

6貫のすしや天ぷらなどボリュームたっぷりの「お勧め定食」=北谷町桑江・浜寿し 店を切り盛りする上原孝之さん(左)と、母の和美さん 浜寿しの場所

 現在は息子である孝之さん(44)が板前として店を切り盛りしている。孝之さんは高校卒業後、県外でとび職をしていたが、実家の店の人手不足を受けて帰郷。板前の修業をした。

 2歳から自宅を兼ねた店で育った孝之さんにとって、北谷は大切な故郷だ。可能な限り北谷漁港から直接魚を仕入れるなど地産地消を意識している。「値段もリーズナブルに抑えられるので、喜ばれている」と笑顔を見せる。

 ランチで最も人気があるのはその名も「お勧め定食」。新鮮なすし6貫に天ぷら、だし汁、魚のあんかけなどが付くボリュームで865円。ランチメニューには、かつ丼やハンバーグステーキもあり、孝之さんは「家族連れや若い人たちも気軽に入れる食堂でありたい」と話す。

 車で数分ほどの国道沿いには数年前に全国チェーンのすし店が相次いでオープンした。中にはよく似た名前の店もあるが、「うちには人と人のつながりや温かさがある。これはチェーン店にはないものだと思う」と孝之さんは話す。これからも老舗の強みを生かしながら、地元のために頑張りたいと目を輝かせる。店内には昼食後の近所の女性たちの笑い声が響いていた。(中部報道部・宮城一彰)

 【お店データ】北谷町桑江589の6。営業時間は午前11時半から午後2時半、午後5時から午後11時。月曜定休。駐車場は店舗前に2台、斜め向かいに5台。電話098(936)3553。