【北谷】米軍嘉手納基地跡地の北谷町上勢頭の宅地からダイオキシン類などの有害物質が検出された問題で、宅地近くの「あしびなぁ公園庭球場」周辺の地中からも、町が2012年度の調査で廃棄物を確認していたことが19日までに、分かった。調査は地盤沈下発生に伴うもので、土壌調査はしていない。北谷町は沖縄防衛局が行う追加調査の範囲に、公園も含めるよう求めていく。

 園内テニスコートで発生した沈下を受け、町土木課は12年8月~13年2月、地盤を調べた。最大37センチの沈下を確認し、掘削調査した3地点のうち1地点の地中9~13・2メートルから、木片やコンクリート片などを発見。異臭はなかったという。同課は土壌調査について「目的は沈下原因の把握で、当時は汚染物質が混ざっている認識がなかった」と説明した。

 一方、有害物質が検出された宅地では、地権者からの異臭の訴えなどを受けて、町企画財政課が12年1月、掘削調査をし廃棄物を発見。同9月には沖縄防衛局へ対応を要請していた。両課とも「当時、連絡は取っていなかった」といい、宅地と公園の関連性などを検証しなかったという。

 企画財政課は「(宅地の問題で)防衛局がこれから行う聞き取りや資料等調査に庭球場も含まれるべきだ」とした。町は沈下対策を終え、4月にテニスコートの利用を再開する方針。