沖縄県石垣市の白保竿根(さおね)田原(たばる)洞穴遺跡から出土した国内最古となる約2万7千年前の旧石器時代の人骨からこのほど、最新のデジタル技術で生前の顔が復元された。「国内最古の顔」は縦の長さが短く、額が広く、鼻の付け根がくぼんで彫りが深いのが特徴。中国南部やベトナムなど、琉球列島を含めた南方系の特徴に近いという。

石垣市の白保竿根田原洞穴遺跡から出土した国内最古の人骨を使って復元された生前の顔(国立科学博物館提供)

頭部の形状を3次元のデジタルデータで捉え、粘土で肉付けしていく復元過程(戸坂明日香さん提供)

頭部の形状を3次元のデジタルデータで捉え、粘土で肉付けしていく復元過程(戸坂明日香さん提供)

頭部の形状を3次元のデジタルデータで捉え、粘土で肉付けしていく復元過程(戸坂明日香さん提供)

石垣市の白保竿根田原洞穴遺跡から出土した国内最古の人骨を使って復元された生前の顔(国立科学博物館提供)
頭部の形状を3次元のデジタルデータで捉え、粘土で肉付けしていく復元過程(戸坂明日香さん提供)
頭部の形状を3次元のデジタルデータで捉え、粘土で肉付けしていく復元過程(戸坂明日香さん提供)
頭部の形状を3次元のデジタルデータで捉え、粘土で肉付けしていく復元過程(戸坂明日香さん提供)

 20日、県立埋蔵文化財センターと土肥直美元琉球大准教授らの研究グループが同センターで記者会見し、約2年間にわたる研究成果として発表した。

 復元されたのは、遺跡で確認された4体分の人骨のうち、保存状態が良かった「4号人骨」の頭骨。男性で死亡年齢は30代~40歳前後、身長は165・2センチと推定されている。

 X線コンピューター断層撮影(CT)で形状を3次元のデジタル情報で捉え、3次元プリンターで出力。超音波診断で測定した日本人の皮膚の厚さのデータを基に粘土で肉付けした。左頬骨(きょうこつ)と右上顎骨が欠けていたが、データを左右に反転させて補い、全体を復元させた。

 土肥さんは「どんな顔になるかワクワクしていたが、特に沖縄の方は、多くの人が『どこかで見たことがある』という印象を持つのではないか。興味深い研究だった」と振り返った。

 復元された顔の模型は6月17日まで東京・上野の国立科学博物館で開かれる企画展「沖縄の旧石器時代が熱い!」で展示されている。