最も進行度が高いがんの摘出手術を受けた写真家の石川真生さん(64)が、2014年から手掛ける創作写真シリーズ「大琉球写真絵巻」の新作「パート5」の撮影を意欲的に続けている。発表の場は8月21日から那覇市民ギャラリーで個展を開くことが決まった。多くの人に沖縄を伝えようと情熱をたぎらせている。

辺野古新基地建設に抗議する船長の牧志治さんを撮影する石川真生さん=20日午前9時30分すぎ、名護市辺野古沿岸部

 新作制作は昨年11月、世界最大の写真見本市「パリフォト」から帰国後に始めた。20日の撮影現場は名護市辺野古で進む新基地建設に反対する抗議船の上。自然を撮影するカメラマンの牧志治さん(68)の生きざまに魅力を感じ、船長として操舵(そうだ)する姿を撮った。

 この日は強風で海面がうねる中、シャッターを切った。「海に落ちないかと思ったが根性で撮った」と苦笑いする石川さん。「歴史を振り返って創作写真を撮っているが、今起きている現在のことが多すぎるのでパート5は近年中心。私がひかれる素朴なウチナーンチュの物語を撮りたい」と話した。