戦後50年の1995年に製作された沖縄戦映画「GAMA 月桃の花」が、21、22両日に那覇市久茂地のタイムスホールで上映される。映画製作と音楽を担当した海勢頭豊さん(74)=西原町=に、映画に込めた思いを聞いた。(聞き手=社会部・宮里美紀)

映画に込めた平和への思いについて語る海勢頭豊さん=18日、西原町翁長

 -映画を撮った背景は。

 戦後50年の節目に、ウチナーンチュの力で沖縄戦の実相を伝える映画を作ろうと、大澤豊監督らに声を掛けられたのがきっかけ。それまでの沖縄戦映画は本土の人中心に作られていた。

 -初上映から22年たった今も全国で上映され、観客は300万人を超えた。ロングランの理由は。

 当時をリアルに再現するため、主演以外は県出身俳優で方言指導もしっかりした。また、毎年生徒に鑑賞させる教師の存在も大きい。

 -フィルム上映にこだわる。

 暗闇で見るから、自分も暗いガマにいる気分になれる。また、DVDだとガマの映像の色が明るくなり、重みがなくなる。

 -今、上映する意義は。

 戦争へ向かおうとする妙な動きがある今、ほんの少し妥協すると戦争への道が開かれてしまう。未来を担う若い人は、映画で描かれた沖縄戦の悲劇、鉄の暴風に襲われガマで亡くなった人たち、生き延びた人たちのことを忘れないでほしい。

きょうあす上映 タイムスホール

 上映は21日午後2時、午後6時。22日午前10時、午後2時、午後6時。料金は高校生以下は無料、大人千円、障がい者・65歳以上は500円。当日現金払いのみで、予約不可。