咳(せき)をしたり、マスクを着けたり、会社を休む人が周りに増えてきた。インフルエンザが県内で流行中だ。8日から14日までの定点医療機関あたり患者報告数は50・81人で、愛知に次いで全国2番目に多い

▼〈帰宅して チューはされずに シューされる〉。新型インフルが流行した2010年のサラリーマン川柳。流行の悲哀がにじむが、高熱があり咳も止まらない当の患者にとっては笑えないだろう

▼県によると、この冬のインフルの特徴は、例年より流行の始まりが遅く、低年齢層に患者が多いことだ。今年の学校休校はこれまで3校、学年閉鎖5校10学年、学級閉鎖は50校84クラスに上る

▼小中高校などをネットで結び、インフルなど感染症で欠席した児童・生徒数を把握できる国のシステムが昨年9月から県内でも使われている。毎日、学校の担当者が欠席数や疾患名などを入力、瞬時に県や他校の担当者が確認できる

▼その学校や家庭だけでなく、近隣の学校や地域、また県もスムーズな対策を取ることが可能になる。感染の拡大を半減させた他県の先行事例もあるという

▼システムは全校に導入されているが、稼働率は7割にとどまっている。システムを誰が、どう稼働させるかは学校任せで、体制の問題も大きいという。感染症予防策として、早急な整備が求められる。(玉寄興也)