DVの防止について考える講座とワークショップ(主催・更生保護法人がじゅまる沖縄DV加害者更生相談室、県)が16日、那覇市の沖縄県総合福祉センターで開かれた。更生支援者ら約30人が受講。DV加害者更生相談室研究員の名嘉ちえりさんが「落ち着きを取り戻すためのクールダウン」をテーマに講師を務め「怒りの感情は、日頃から落ち着かせようとする前提の気持ちがなければ静まらない」と強調した。

「日頃から落ち着こうとする意識が大切」と話す名嘉ちえりさん=県総合福祉センター

 名嘉さんは「クールダウンの方法に6秒間我慢すれば怒りのピークが緩やかになるといわれているが、実際に6秒間で怒りが収まることは少ない」と指摘。

 相手が初対面だと、これまでの怒りの蓄積がないので可能かもしれないが「以前から面識ある人であれば『この前もこうだった』と思い出し、落ち着くどころか、怒りや不満が高まることがある」と話した。

 その上で、クールダウンの方法の一つとして呼吸法を紹介。「呼吸で大事なのは吐くこと。頭に血が上っていたり緊張していたりするときは、うまく息を吐ききれていないことが多い」と説明。まず息を口から「ふー」と8秒かけてゆっくり吐いていく。その時「たまった怒りなどがつま先から抜けていくイメージをする。常に呼吸を整えておく意識をするといい」とアドバイスした。

 「不満や絶望感などがたまり続けると、感情があふれ出してくる」と名嘉さん。「表現は怒りや号泣など、人それぞれ。でも、それは誰にでも起きうること。感情をコントロールできるよう、呼吸法などで心をケアしていくことが大事だ」と訴えた。