脳卒中などの後遺症で、言語が不自由な失語症の当事者と家族が交流する県失語症友の会「ゆんたく会」(照屋寛会長)が22日、前身組織から続く19年の活動に幕を下ろした。那覇市内のホテルで解散総会があり、約60人が別れを惜しみ、再会を誓った。

「今日の日はさようなら」を歌い、会の解散を惜しむ会員や家族ら=22日、那覇市・パシフィックホテル沖縄

 「この絆は今日で最後ではない。さよならはしないでおきましょう。またどこかで、元気に会いましょう」

 参加者全員で「今日の日はさようなら」を歌い終わると、事務局長の大城貴代子さん(78)が呼び掛けた。

 大城さんと8年前に73歳で亡くなった失語症の夫栄徳さんが中心となり1999年、県脳卒中等リハビリテーション推進協議会失語症部会を発足。2008年に友の会へ移行した。大城さんは会員や家族との出会いや励まし合った日々を思い返し「元気なうちに中締めができた」と目を細めた。

 うるま市の屋良享さん(66)と幸江さん(67)、南風原町の金城芳正さん(70)と徳子さん(67)の両夫妻は「元気をもらった」「笑顔を取り戻した」と感謝した。

 那覇市の新垣初枝さん(73)と栄福さん(77)夫妻はダンスを踊り、会場を盛り上げた。立ち上げから会計を務める那覇市の山城トモ子さん(77)は涙を流し最後の報告。夫良辰さん(78)の車いすを押し「二人三脚で頑張る」と前を向いた。

 今後は失語症者のデイサービス施設「くばの葉」(南風原町、久場範子管理者)が全国大会参加とカラオケ大会の事業を引き継ぐ。ほかに、会員がサン・アビリティーズうらそえで開く「ことばの教室」で、言語聴覚士の安慶名栄輝さん(66)がリハビリ訓練を担当する。