【中部】「頑張れ、ここからだよー」。1万1330人が出走した21日のおきなわマラソン。起伏の激しい中部路を駆けるランナーの背中を、沿道の温かい声援が後押しした。エイサー演舞や水の差し入れ、手製の応援メッセージが、苦しさを乗り越える走力の源となった。

ランナーたちに熱い声援を送る前原高校の生徒たち=21日午前、うるま市田場

 うるま市前原の7・5キロ地点では中城護佐丸太鼓のメンバーが創作エイサーを踊って、コース序盤のランナーを送り出した。大太鼓をたたいた比嘉小夏さん(14)=中城中2年=は「まだまだ先があるけど粘り強く頑張って」とエール。島袋えいみさん(14)=同=も「少しでも応援が伝われば」と演舞に熱を入れた。

 17キロ付近の前原高校前では、同校の部活生がメガホンやペットボトルで作った鳴り物を手に声援を送った。野球部の中原正太郎さん(17)は「全員に完走してほしいという気持ちを届けたい」と声を張り上げた。

 沖縄市登川の24・6キロ地点では、高江洲直美さん(50)が=沖縄市=が手製の応援ボードで、30年来の友人の豊見本とも子さん(58)=うるま市=を応援。取材中、偶然コースを走っていたとも子さんが現れ「歩きたくてもこの応援があるから頑張れる」と直美さんに感謝し、再びコースへ戻っていった。

 39キロ地点の北中城村役場前では、山内米一さん(62)=同村=が「ランナーの皆さん偉いと思います」と手書きしたのぼりを振った。「僕からすると42・195キロを走るのは尋常ではないこと。ここまで来た自分を褒めて残りを走り抜いてほしい」と声援を送った。