エンターテインメント事業を手掛けるアシビエンタープライズ(読谷村、當山浩社長)は4月から、同村残波公園内に舞台を常設し、沖縄の伝統文化、芸能を織り交ぜたショービジネスに乗り出す。現代版組踊や琉球忍者などのステージで、村内外のリゾートホテルに宿泊する海外観光客らを取り込み「クールジャパン」をアピール。ディナーとセットで365日公演する。新たな観光メニューで、エンタメ産業の経営基盤強化や人材育成、地域活性化につなげたい考えだ。(政経部・長浜真吾)

琉球忍者「疾風衆」のメンバー(アシビエンタープライズ提供)

アシビエンタープライズの(左から)城間繁人取締役、當山浩社長、幸地常雄取締役=読谷村・残波岬公園

琉球忍者「疾風衆」のメンバー(アシビエンタープライズ提供) アシビエンタープライズの(左から)城間繁人取締役、當山浩社長、幸地常雄取締役=読谷村・残波岬公園

 ショーは二つの演目がメーン。地域の歴史や伝承をテーマに、地元の学生らと舞台を企画するTAOファクトリー(うるま市、蔵當慎也代表)による現代版組踊「読谷山花織の宴」、10~30代で構成する「琉球忍者 疾風(はやて)衆」のアクロバット。ケンケン体操教室、パフォーマンス集団チョンダラーズ、プロバスケットボールパフォーマー仲宗根潤氏らも協力。約100人の出演者、スタッフを確保した。

 同公園の屋内飲食スペース、隣接する屋外広場の2カ所にステージを常設し、4月27日からショーを開始。毎日午後7、8時から2公演、料金は食事込みで8千円程度を想定。ウチナーグチで演じる組踊は電光掲示板で多言語に対応する。旅行代理店も興味を示しており、ツアー商品化の話も進んでいる。

 県内のエンタメ業界は若い人材の活躍の場が少ないため、安定収入が得られず、活動を持続できないというジレンマがある。建設・貿易業を営む當山社長はエンタメ業界に幅広い人脈を持ち、ビジネスとして成り立つ仕組みを検討。昨年9月、飲食店経営の幸地常雄氏、食品販売業の城間繁人氏らとアシビ社を設立、準備を進めてきた。

 今月23日には関係者向けにショーを披露する。當山社長は「ビジネスモデルを確立し、将来は海外展開も視野に入れたい」。TAOの蔵當代表も「組踊を経験した学生たちの目標となり、励みになる」と期待している。問い合わせはアシビ社、電話098(921)5238まで。