【平安名純代・米国特約記者】昨年5月にハワイで起きた米海兵隊垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの墜落事故で死亡した海兵隊員の父親が、同機の製造元であるボーイング社などを告訴することが21日までに分かった。

米軍のMV22オスプレイ

 米海兵隊紙マリンコー・タイムズが21日に報じた内容によると、父親は、地上から巻き上がった砂を吸い込んだエンジンの停止が事故につながったと指摘。オスプレイには重大欠陥があると指摘し、海兵隊と空軍仕様のオスプレイの運用停止を求めている。

 墜落事故は昨年5月17日、ハワイ州オアフ島のベローズ空軍基地で訓練中に着陸に失敗して炎上、海兵隊員2人が死亡、20人が負傷した。

 米軍は昨年11月、事故の主な原因は操縦士の判断ミスであり、機体に致命的欠陥はないと結論付けた調査報告書を公表した。一方で、低高度でホバリング(空中静止)時に巻き上がった砂などを吸い込んだ左エンジンのタービン翼に「物質」が固着し、同エンジンの停止を招いたとも指摘していた。こうした状況を回避するため、飛行規則を変更している。