「昨季はチームの力に全然なれなかった。ことしは貢献したい」。ソフトバンク5年目左腕の嘉弥真新也(26)=八重山農高出=は巻き返しを誓う。狙うのは、2年目の40試合を超える自己最多登板だ。

ピッチングフォームをチェックするソフトバンクの嘉弥真新也=宮崎(勝浦大輔撮影)

 中継ぎの昨季は、1年目の4試合に次いで少ない16試合にとどまった。15イニングを投げ、防御率4・20と安定感を欠いた。「腕が縮こまってしまって、思うように投げられなかった」と振り返る。

 切れ味鋭いスライダーや、不規則な軌道で沈む嘉弥真ボールなど多彩な変化球の使い手だが、一番の課題に直球の球威を挙げる。

 「真っすぐを磨くことで変化球もよくなる。しっかり鍛えたい」。第3クールの10日まで、ブルペンで直球のみ計300球ほどを投げ込んだ。打撃投手も務め「いいボールが入っている。順調」と手応えを口にする。

 宜野座で行った自主トレは前年に続き、同じ左腕の阪神・能見篤史とともに汗を流した。「能見さんの真っすぐは回転もきれいでめちゃくちゃいい」と手本となった様子。昨年に手ほどきを受けたフォークも、自身の武器になりつつある。

 「自分は目標を高く持ちすぎると駄目なんです。1試合出て、5試合、10試合と伸ばしていきたい」と足元を見詰め、一歩一歩前に進む。(勝浦大輔)