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  • 沖縄のはしか患者は70人に。台湾では2次・3次感染が12人と少ない
  • 台湾の予防接種率は初回98%、2回目97%だが、沖縄90%前後と低い
  • 台湾の桃園国際空港では感染終息まで毎日1時間の消毒を続ける

 【松田良孝台湾通信員】台湾の衛生当局は21日までに、22人の麻疹(はしか)感染を確認した。このうち、沖縄での感染発生につながったとみられる30代の台湾人男性から二次・三次感染したのは12人。沖縄に比べて発症が少ないことについて、台湾の医療関係者は「日本でははしかの予防接種率が低く、とりわけ沖縄では2回目の接種率が日本で最低の90%前後。台湾では1回目の接種率が98%以上、2回目の接種率も97%だ」と指摘している。

 当局は、はしかを予防する新3種混合ワクチン(MMR)の接種を呼び掛ける動画「沖縄へ行くのにMMRは必要?」を公開して注意喚起している。

 30代男性は3月1~4日、タイを旅行して台湾に戻り、同14日に発熱やせきなどの症状を訴えた。15、16日に医師の診察を受けたがはしかの診断は出ず、17日に沖縄旅行へ。男性が沖縄から台湾に戻った後、集団感染が発生している。

 男性から二次・三次感染した12人のうち、男性と同じ職場の1人を除いた11人はいずれも航空会社の関係者だった。

 台湾ではほかに、マカオやインドネシアへの渡航後に台湾で発症したケースも確認されている。

 台湾紙「自由時報」電子版によると、桃園国際空港は19日、航空会社が使用するエリアで毎日1時間の消毒を開始した。感染が終息するまで続けるという。

 医師でもある頼清徳(らいせいとく)行政院長は19日の閣議で「感染症には国境がない。台湾は、世界的な防疫体制の確立に向けて責任を尽くす」と述べた。

沖縄は70人に拡大「ピーク過ぎてない」

 はしかの流行を受けて沖縄県は23日、全部局長らが参加する危機管理連絡会議(議長・池田竹州知事公室長)を開き、患者の発生状況や観光客への情報発信、学校や職場での予防接種の呼び掛けについて確認した。流行が長引き、旅行のキャンセルや学級閉鎖など影響が出ていることから、部局横断で情報を共有した。

 砂川靖保健医療部長は「(流行の)ピークが過ぎたとは考えていない。引き続き動向に留意したい」と、終息には一定の期間を要するとの認識を示した。

 23日に新たに4人の患者が確認され、4年ぶりに3月下旬に確認されてから患者数は合計70人になった。これまでに重症者が1人いたが、16日までに退院していたことも明らかになった。17日に感染が確認された1歳男児はワクチン株由来の症状だったことが判明したとして集計から外した。

 沖縄旅行をした本土の10代男性らの感染が明らかになっていることから、県は沖縄から帰って2週間以内に発熱や発疹が出た人は、はしか感染の疑いがあると、注意を呼び掛けている。