2016年12月に返還された米軍北部訓練場の跡地で、絶滅危惧種のヤンバルホオヒゲコウモリを捕獲したと、京都大学チームが23日、発表した。沖縄で確認されるのは22年ぶり。チームは「沖縄では絶滅したか不明だった。保護や生態系保全に重要な意味を持つ」とした。

捕獲した絶滅危惧種のヤンバルホオヒゲコウモリ=2月、国頭村(京都大研究チーム提供)

コウモリ発見場所

捕獲した絶滅危惧種のヤンバルホオヒゲコウモリ=2月、国頭村(京都大研究チーム提供) コウモリ発見場所

 京大のビンセノ・クリスティアン助教(生態学)や、大学院生のプレブル・ジェイソンさんらのチームが2月20~27日、訓練場だった森林地帯を訪れ、雄のコウモリ3匹を捕らえた。鳴き声も録音し、いずれもすぐに放したという。

 ヤンバルホオヒゲコウモリは、県のレッドデータブックで絶滅危惧IA類に指定されている。体重は5グラムほどで、木の洞などに生息する。1996年に琉球大学とハワイ大学の合同研究者チームが初めて発見。その後、奄美大島などで見つかっているが、個体数は少ないと考えられている。

 ジェイソンさんは「長年森林伐採がなかったことで生息地が守られてきたのだろう」と語った。

(写図説明)捕獲した絶滅危惧種のヤンバルホオヒゲコウモリ=2月、国頭村(京都大研究チーム提供)

(写図説明)コウモリ発見場所