戦没者遺骨収集を「国の責務」と位置付け、収集を推進する法案が今国会で成立する見通しとなった。遺骨収集ボランティアや身内の遺骨を探し求める遺族からは、歓迎の声とともに、遺骨が遺族へ結びつく具体的な取り組みを求める意見も上がる。

 国会議員などへ法整備や制度の充実などを訴えてきた遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の具志堅隆松代表は「戦後70年が過ぎたが、やっとここまできたかと感慨深いものがある」と歓迎する。

 ただ、「具体的な中身はこれから」とも言う。具志堅さんは、すべての遺骨のDNAを抽出した上でデータベース化し、希望する遺族のものと照合できる制度を求める。また県に対しても、遺族への積極的な広報や取りまとめを注文する。その上で「遺骨と遺族が結びつくことが、沖縄戦を身近に知る手がかりにもなる」と力を込めた。

 太平洋戦争で亡くなった兄・儀武直義さんの遺骨を探している那覇市の座波治子さん(86)は「法律ができ、国が動いてくれるのはうれしい」と喜ぶ。一方で遺族の高齢化が進んでいることから「早急に具体的な内容を決めて実施してほしい。私の元気なうちに兄の遺骨を見つけたい」と訴えた。