鎌倉市の高校生から手紙が届いた。以前、修学旅行で沖縄を訪れた際、弊社で受け入れた記者体験プログラムに参加した縁で。読谷村での取材帰り、中部地域の米軍基地周辺も案内した

▼嘉手納、北谷、宜野湾とフェンス沿いに基地がいや応なく目に飛び込んでくる。沖縄好きの両親と一緒に家族旅行で何度も沖縄を訪れているという彼だが、これほど基地が多かったかと驚いていた

▼「ここに落ちたのかと呆然(ぼうぜん)としたと同時に基地が近くにある恐怖を身にしみて感じた」。米軍ヘリの窓が落下した普天間第二小に立ち寄った感想だ。現場に行くことの意味も分かったとも

▼車中のおしゃべりで、集中する基地をどう思うかと問うと、うつむき加減で即答はなかった。だが、手紙には「現場をみて重大な問題と思った」「もっと勉強して自分の意見を持ちたい」と思いがつづられていた。頼もしくもありうれしくもあった

▼名護市辺野古のキャンプ・シュワブゲート前では新基地建設に反対する「連続6日間行動」が始まった。資材搬入を止めようと、暑い日も雨の日も行動は続いてきた。現場に身を置けばその思いを共有できる

▼先述の彼の将来の夢は外交官。多くの人と話すことが記者の仕事と同じだと言い、基地問題の解決にもつなげるようにしたいと。現場が教えてくれることは多い。(赤嶺由紀子)