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  • 普天間飛行場に隣接する公園の湧き水から残留性汚染物質を検出
  • すでに検出された嘉手納基地周辺の浄水場の平均濃度を上回った
  • 沖縄県は今後、県内の公共用水や地下水調査の実施を検討する

 米軍嘉手納基地周辺の河川や北谷浄水場から高濃度で検出された残留性有機汚染物質のフッ素化合物PFOS(ピーホス)が、普天間飛行場に隣接する森川公園(宜野湾市)の湧き水から、1リットル当たり約80ナノグラム確認されたことが25日、沖縄県企業局の調査で明らかになった。県環境部は基地周辺からピーホス検出が相次いでいることを問題視し、米軍基地周辺を含め県内各地の公共用水や地下水の調査に乗り出す検討に入った。

普天間飛行場周辺のPFOS検出地点

 森川公園で検出されたピーホスは、嘉手納基地内の井戸群で検出された平均濃度を上回る。ただ、この湧き水は水道水として家庭に供給される水源ではない。

 県議会2月定例会の代表質問で、平良敏昭企業局長が西銘純恵氏(共産)の質問に答えた。

 調査日と1リットル当たりの検出値は1月28日(78ナノグラム)、2月10日(89ナノグラム)、17日(77ナノグラム)の3回。平良局長は「(詳細を照会していた)嘉手納基地からの回答が遅かったため、念のため補足調査が必要と判断した」と述べ、参考値を得るためだったと説明した。

 企業局は調査回数が少なく、調査地が1カ所であることから、普天間飛行場との因果関係は判断できないとしている。平良局長は答弁で「住民の不安を払拭(ふっしょく)するには県として継続的、全体的な調査が必要と考える」との見解を示した。

 ピーホスは国内で規制値の設定がない。米国では水道水の要報告濃度が1リットル当たり40ナノグラム、ドイツでは健康関連指針値として300ナノグラムが定められている。