2015年度の高校卒業程度認定試験で、沖縄少年院(沖縄市)の少年4人が合格した。同院での合格者は初めて。3人が中卒者、1人が高校中退者だった。県内の少年の再犯率は全国一高い。学歴や資格、技術などがなく、就労できずに再犯を繰り返すケースが多いと指摘される。高卒同等資格を得て就職や進学の選択肢が広がることで、関係者は「再犯防止につながってほしい」と期待している。

合格証書を手に更生を誓う少年=沖縄市・沖縄少年院

 沖縄少年院の試験会場では昨年11月、在院中の少年6人が5教科8科目を受験し、そのうち4人が合格した。残る2人は結果発表前に仮退院したため合否が不明という。県警のまとめでは、14年度に県内で検挙された犯罪少年(14~19歳)のうち、再犯者の割合は44・1%で全国一高く、全国平均34・9%を10ポイント近く上回る。

 仮退院時の面接などで少年たちと接してきた法務省九州地方更生保護委員会第3部元委員の山内優子さんは「退院後、中卒ゆえに就労先がなく、社会になじめずに過ちを繰り返す例が多い」と指摘。「就労できるかどうかが再犯防止の鍵。取得した高卒の資格を退院後の更生に生かしてほしい」と期待する。(特別報道チーム・田嶋正雄)