【宮古島】元陸上競技400メートルハードルの五輪選手で、世界陸上2大会連続銅メダルを獲得した為末大さんが21日、世界を舞台に「挑戦する心」について宮古島市内で講演した。

「挑戦する心」について語り、子どもたちの質問に答えた為末大さん(右)=宮古島市・マティダ市民劇場

 競技人生の「失敗」も紹介し「挑戦し続けることは失敗も受け入れ乗り越えていくこと。一生懸命になれば失敗の意味はいずれ変わる」などと説いた。

 市制施行10周年記念「教育の日」市民大会での講演。為末さんは1954年、1マイル(1600メートル)走で世界で初めて4分を切ったロジャー・バニスター選手の例を紹介。4分を切ることは「不可能」とされたが、同選手の記録達成後、1年間に23人の選手が記録を破ったとし「それまで『思い込みの限界』があった。自分ならできるんじゃないか、と信じて行動していくことが大事」と語った。

 小学生のころからの夢だった五輪に初出場した2000年のシドニー大会で転倒した「失敗」が、世界に目を向ける転機となったことなども紹介。「挑戦は楽しい」と強調した。

 砂川中3年の源河千春さん(14)は「プロの選手も、私たちと同じようにきついときや、諦めようと思ったこともあると聞き、そこから前に進むことの大切さを知った」と話していた。