2018年夏の登録を目指す世界自然遺産「奄美・琉球」(鹿児島・沖縄県)の前提となる国立公園指定に向け、沖縄県環境部は26日、環境省那覇自然保護事務所に対し、国頭、大宜味、東村のやんばる地域にまたがる区域案に同意する文書を送付した。環境省は27日にも同地域の区域案を初めて公表し、指定のための最終段階となるパブリックコメントに入る考えだ。

やんばるの森=2014年3月、国頭村比地

 26日の沖縄県議会2月定例会で、県環境部の當間秀史部長が「やんばる地域で国立公園の区域設定の協議が整った」と説明。地域住民が勉強会などを開催した取り組みを報告した。具志堅透氏(自民)への答弁。

 遺産登録の申請には法的な保護が必要で、環境省は奄美、徳之島、沖縄、西表の4島の国立公園指定を目指している。このための手続きで、県などに区域案の同意を求めていた。先行する西表に続き、やんばる地域も指定のめどが立ったことで、申請に向けた県内の環境整備が大きく前進したことになる。

 パブリックコメントは約1カ月間の見通し。大幅な修正がなければ中央環境審議会での審議を経て、環境省が国立公園に指定する。

 登録可否を判断する国連教育科学文化機関(ユネスコ)に申請する第一段階の「推薦書暫定版」提出は毎年9月まで。

 環境省は17年春の登録を目指していたが、国立公園指定の手続きがずれ込み、目標を1年遅らせた経緯がある。