那覇市庁への爆破予告があった26日、市は午後2時半から本庁舎など関連施設を一時閉鎖した。不審物は見つからず、トラブルもなかったが、周辺の一部市道では交通規制が敷かれ、警察官が巡回。2千人を超える市職員らが県議会前や県民広場に避難するなど現場は一時物々しい雰囲気となった。午後4時から業務を再開した。

那覇市役所爆破予告の警戒が解け、庁舎に戻る職員ら=26日午後4時、那覇市泉崎

 市は予告を受け、本庁舎や支所など市に関連する約100施設を一時閉鎖。庁舎内のごみ箱を封鎖し、1時間ごとに職員が市役所周囲を見回るなど対応に追われた。

 一方、市役所の閉鎖を知らずに庁舎を訪れた市民からは戸惑いの声が上がった。那覇市の奥浜和美さん(58)は「せっかく来たのに本当に迷惑。どうして那覇市役所を狙ったのか分からないが、こんなことはやめてほしい」と憤った。

 市教育委員会は、市内の小中学校に、午後3時から同4時までの間、校庭など校舎外に出るよう指示。早めの帰宅を呼び掛けた。開南小学校では同2時ごろ、子どもたちを迎える保護者であふれ返った。小学3年生と幼稚園の子どもを迎えにきた宮城由香さん(43)=会社員=は「市役所に一番近い学校なのでとても心配で登校させたくなかった。子どもの顔を見てほっとしています」と話した。

 市役所前のパレットくもじにある「au NAHA」の稲嶺秀信店長(28)は「閉鎖の時間は市役所に入れない方が来られたのか、出入りはいつもより多かった。市の業務に支障が出ており、いたずらならあってはならないこと」と憤った。

 一方、那覇署は25日午後から予告時間帯の26日同4時まで署員約50人で警戒。26日午後3~4時にかけて市役所内や周辺の巡回を強化したほか、市役所周辺の市道2カ所を交通規制した。同署は今後、威力業務妨害容疑を視野に捜査を続ける。城間幹子市長は「何事もなく安堵(あんど)している。もし愉快犯であるなら、混乱を招くことはしないよう節に願いたい」と述べた。