爪の痛みを生じる代表的な疾患として陥入爪(かんにゅうそう)と、巻き爪があります。

 陥入爪とは、爪の辺縁が周囲の皮膚と擦れて皮膚の炎症を起こすもので、原因が明確なため的確な治療により完治することが可能です。これに対して、巻き爪は爪の横方向の湾曲が増加した状態を指し、痛みや変形の程度はさまざまです。湾曲する原因が不明なため、根本的な治療は困難で痛みをとるための対症療法が中心になります。

 陥入爪と巻き爪では治療法が異なり、この2つの病気を区別することは重要です。それぞれ適切に治療しないと、再発を繰り返したり、かえって痛みが悪化したりして、いわゆる巻き爪難民を生み出す原因になります。

 それでは巻き爪はどこで治療してくれるのでしょうか? Googleで「沖縄 巻き爪」で検索してみると総合病院が2件、整形外科が3件、形成外科3件、ネイルサロン3件、鍼灸(しんきゅう)院1件、皮膚科1件が表示されました(2018年2月時点)。同じ整形外科でもそれぞれ専門が異なり、全ての整形外科医が巻き爪を治療しているわけではありません。受診する前にホームページで調べたり、電話で「巻き爪の治療はできますか?」と確認したりするのが良いでしょう。

 巻き爪の治療では、器具を使わない方法(cotton packing、テーピング法、ガター法、人工爪法など)と、器具を装着して爪を広げる方法(弾性ワイヤー、VHO、コレクティオ、インベント、B/Sシュパンゲ、ペディグラスなど)がありますが、どれも長所と短所がありこれらを組み合わせて治療する場合もあります。

 さらに現在はさまざまな矯正器具が市販され、自己治療も可能な時代になりました。しかし、自己治療にこだわる余り症状を悪化させたり感染を併発させたりといったケースも散見されます。まずは悪化する前に、巻き爪の治療を任せられるドクターを探してアドバイスを受けてみてください。(新井弘一 やえせ整形外科)