オリオンビール(嘉手苅義男社長)は27日、初の海外拠点となる台湾事務所の開所式を開いた。同社の海外出荷量の5割を占める台湾を有望市場と位置付け、販売量拡大に加え、台湾を足掛かりにしたアジア展開も狙う。嘉手苅社長は「台湾全土でオリオンビールを売り込んでいきたい」と抱負を述べた。

台湾事務所の概要と営業戦略を説明する嘉手苅社長(左から2人目)と仲村所長(同4人目)=27日、台北市・オリオンビール台湾事務所

 台湾事務所は、台北市内の繁華街にあるオフィスビルに開設。事務所長1人、現地採用1人の2人体制でスタートする。

 台湾での販売総代理店のパレット貿易(諸喜田伸社長)と協力して、飲食店向けの樽(たる)生や、量販店向けの缶ビールなどの販路拡大に取り組む。

 台北市内のホテルで開かれた記念パーティーには、県内や台湾の経済界などから約100人が参加。

 事務所長に就いた仲村将要氏は「台湾のニーズをくみ上げ、パレット貿易、本社と協力して県産品も広げたい」と意気込みを語った。

 亜東関係協会の蔡偉淦経済部長は来賓あいさつで「台湾マーケットの特性を生かして、これまで以上に販売を伸ばしてほしい」と歓迎した。

 同社は1966年に台湾にビールを初めて出荷。一時出荷が途絶えたものの、97年にパレット貿易を通して出荷を本格化させた。

 飲食店350店に樽生を卸しているほか、2014年には台湾ファミリーマートと共同でプライベートブランドを開発し、台湾ファミマ2600店で販売するなど出荷量は拡大している。

 昨年4月から今年1月までの出荷量は前年同期比8割増の1313キロリットルとなっている。