【小橋川慧通信員】バンクーバー沖縄県人会友愛会の新年祝会が6日、市内の日系文化センター・博物館で行われた。会員とその友人ら約200人が持参のポットラック・ディナーに舌鼓を打ち、懇談や豪華なプログラムを楽しんだ。

友愛会沖縄舞踊愛好家が披露した「浜千鳥」=バンクーバー日系文化センター

 まず昨年7月に亡くなった元友愛会会長の嘉陽宗陰氏らを追悼した。嘉陽さんは、カナダ沖縄県人連合会結成とカナダからの県費留学生制度確立の最大の功労者だ。

 奥間保会長(金武町出身)は年頭のあいさつと参加者への謝辞を述べ、昨年の県人カナダ移民115周年式典と友愛会40周年記念式典を振り返り、今年は第6回世界のウチナーンチュ大会の年だと参加者を鼓舞した。

 プログラムは、踊・三線ともに亀井美音さん指導による「かぎやで風」で開幕。亀井さんは昨年、県立芸術大学を卒業し、現在英語学習のためにバンクーバーに滞在。市内の三線愛好家を定期的に指導している。「『かぎやで風』『安里屋ユンタ』の演奏で『師弟共演』を楽しみました」と話した。

 昨年の世界エイサー大会でアイデンティティー賞を受賞した「バンクーバー沖縄太鼓」は、6曲をメドレーにした創作エイサーを披露した。リーダーの花城正美前会長は、新年の定番「瀧うとぅし」を皮切りに「久高節」「シンカヌチャー」「カリユシの夜」と続け、創作エイサー元祖曲「ミルクムナリ」で気を引き締め、沖縄の行事を軽快につづる「年中口説」で締めくくったと説明。グループは結成以来10年余、文化祭や慈善行事で活躍している。 

 浦崎静子さんをはじめとする女性の沖縄舞踊愛好家たちは、「浜千鳥」「安里屋ユンタ」を披露。一方、「紙飛行機競技」ではしゃいだ子どもらの年長児はエイサーの練習の成果を見せた後、年少児と一緒にリズム感あふれるチッキン・ダンスを舞った。

 安座間学さんが恒例の友愛会テーマ・ソング、ワンダフルカナダを歌い終わると、「唐船ドーイ」の音楽が流れ出し、カチャーシーで新年会の最後を盛り上げた。

 50人以上の会員がプログラム作成に参加。その裏には週1回5週間にわたる練習があったという。奥間会長は「子どもらは、『遊び仲間の輪を広げる』という感覚で練習に参加させた」と話した。役員らが「会の伝統を次世代に継承」という課題に取り組んでいることをうかがわせる。太鼓の伴奏を務めた安里ジーナさん、会長と共に進行係をした辻本広之副会長を含む7人の元県費留学生が、県人会の重要なポストで働いている。