沖縄の国道330号(バイパス)を車で走ると、「メガネトンネル」付近に浦添大公園の長い滑り台が見える。近年、地元の子どもたちに交じって歓声を上げているのは台湾や香港からの観光客だ。「お尻が火を噴かないように」と沖縄県内の100円ショップで滑り台用の専用シートを仕入れ、スマホを片手に何十回も滑って帰って行く。(浦添西原担当・平島夏実)

長さ90メートルの滑り台で遊ぶトーマス・チャウさん(右端)ら=18日、浦添大公園

浦添大公園の滑り台で遊ぶ観光客の必携アイテムとなっている「ヒップスライダー」=19日、那覇市のザ・ダイソーマックスバリュ牧志店

長さ90メートルの滑り台で遊ぶトーマス・チャウさん(右端)ら=18日、浦添大公園 浦添大公園の滑り台で遊ぶ観光客の必携アイテムとなっている「ヒップスライダー」=19日、那覇市のザ・ダイソーマックスバリュ牧志店

 ある平日の夕方、大公園の駐車場に止められた17台の乗用車のうち、6台が「れ」「わ」のナンバープレートを付けたレンタカー。

 香港から母親ら親戚4人と訪れたトーマス・チャウさん(29)の車もあった。「僕も妻も、気持ちは5歳の子ども。香港にこの滑り台があったら絶対、滑るね」とチャウさん。

 “Okinawa play(『沖縄 遊ぶ』)”でインターネット検索すると、沖縄を訪れた多くの台湾人や香港人が「沖縄にはこんなに長い滑り台がある!」とブログで勧めていたという。

 お尻には“ヒップスライダー”と呼ばれるシートを敷くのが観光客流だ。チャウさんも人数分を購入。妻のパリ・シウさん(29)は「シートは香港に持って帰るわ。思い出にね」とほほ笑んだ。

 公園管理事務所によると、滑り台は長さ90メートル、高さ12メートル。浦添の町並みを眺めながら約1分間の“空中散歩”を楽しめる。

 昨年12月には台湾のテレビ局が取材に訪れ、台湾・香港向けの観光サイト「琉球來來」で紹介されたこともあるという。

 チャウさんは「明日は女性陣が化粧品を買うのに付き合わなきゃいけないからね。薬も買いたいし、すしと刺し身も食べたいし。今日、公園でリラックスできてよかったよ」と約2時間の公園滞在を楽しんだ。