第一航空(本社・大阪市)は27日、那覇―粟国間の航空路線を運航する沖縄事業本部の一時閉鎖を決めた。「赤字基調の生活路線で、行政の補助金なしでは運航できない」と説明。計画のあった石垣―多良間、石垣―波照間の2路線の就航も「資金繰りが厳しい」として運航を否定しており、事実上、沖縄からの全面撤退となる。

(資料写真)第一航空の航空機

県は機体購入費補助の返還検討へ

 県と国は同3路線のため、航空機2機の購入費を計19億6千万円以上補助している。県は一時閉鎖の方針を受け、「補助金返還の検討に入る。一方、路線確保に向けて引き続き方策を探りたい」としている。

 第一航空は那覇、粟国の両空港事務所を6月末までに閉鎖、機体も閉鎖までに大阪へ引き揚げる。27日、一時閉鎖を同本部従業員ら約40人に説明した。本社などでの継続雇用案を示しているが、転勤を望まない地元従業員の先行きは不透明だ。

 同社は2015年8月、粟国空港で着陸失敗事故を起こして運休。昨年末、行政の補助対象路線を決める協議会で、ことし1~3月の補助は認められて再開したが、18年度の約2億6千万円は額が過大だとして認められず、4月から運休。県との協議で減額案を示して補助再開を求めたが、協議は不調に終わった。