麻疹(はしか)の感染拡大に警戒する中のゴールデンウイーク(GW)。沖縄県うるま市では29日、天願川で5月2日に開催予定だった「こいのぼり掲揚式」と5日の「第12回天願川清流まつり」の中止が決まった。沖縄県内の行楽地や関係機関は、従業員の予防接種徹底や多言語での注意喚起など対策に躍起だ。

那覇空港に掲示された「はしか流行」を観光客らに伝えるポスター=29日、那覇空港国内線旅客ターミナル(下地広也撮影)

サルの餌やり体験中止

 沖縄美ら海水族館や首里城公園を管理運営する沖縄美ら島財団は、職員のはしか予防接種の費用を全額補助。GW直前の26日に、希望者289人が職場で集団接種した。担当者は「この日接種できなかった職員には、提携病院での接種費用を全額補助する」と言い、職員の接種徹底を目指す。

 同財団が管理運営する全施設では、観光客へはしか発生の情報を多言語で表示し、注意喚起を促している。

 沖縄こどもの国は、はしかがサルに伝染する可能性を考慮し、恒例となっている「サルの餌やり体験」の中止を決めた。

 来場者へは、注意喚起の看板と手指のアルコール消毒液を全てのゲートに設置。20~40代の、これまで1度しか、はしかの予防接種を受けていない職員の接種の全額補助を実施。担当者は「楽しい連休を台無しにしたくない。万全の対策で臨む」と警戒感を強めた。

予防接種の費用全額補助

 沖縄都市モノレールは26日、全社員200人にはしかの予防接種を呼び掛けた。接種費用は同社が全額負担。広報担当者は「感染力が強いはしかは、手洗いやマスクだけでは防げない。多くの人が利用する公共交通機関として、まず従業員からはしかを防ぎたい」と話した。

 那覇空港ビルディングは、観光客に注意喚起を促すポスターを空港内に掲示。同社職員の予防接種費用を全額補助としたほか、空港内の出店業者や航空会社にも予防接種を呼び掛けた。

 県バス協会は、加盟する本島離島の22社に対し、乗員に注意を呼び掛ける文書を通知した。