沖縄県うるま市観光物産協会の観光商品「貸し切り闘牛」が4月20日、市石川多目的ドームであった。静岡市の企業の社員旅行で訪れた45人が実況付きの練習試合を観戦、本場の闘牛の醍醐味(だいごみ)を間近で味わった。修学旅行生には2016年度から2回の実績があるが、企業など一般対象は初めて。協会は沖縄の文化や歴史と触れ合う商品として広く活用を呼び掛けている。

貸し切り闘牛を体験するサンセール伊波の社員ら。記念撮影で「あんやん」に乗る伊波武郎さん=4月20日、うるま市石川多目的ドーム

 社員旅行で訪れたのは建築住宅などの販売を手掛ける「サンセール伊波」。会長の伊波武郎さん(72)は美ら島沖縄大使で市石川の出身。沖縄の文化にもっと触れてもらおうと「貸し切り闘牛」を使った。

 1時間半コースの前半は闘牛のレクチャーがあった。角の種類に、ほぼ真上に伸びる「タッチュー」や、前方45度にカーブして鋭くとがる「トガイー」などがあり、眉間めがけて角を打ち込む「ワリ」や決定力がある「腹取り」などの技も紹介された。

 2試合の練習試合では8戦全勝中の「あんやん」も登場した。ナビゲーターは闘牛実況アナウンサーの伊波大志さんが務め、終わると闘牛の近くで記念撮影もあった。

 貸し切り闘牛を楽しみにしていたという石神政行さん(51)は「初めて見たが、牛への思い入れが伝わった。頭の傷を見て、やはりすごい力なんだなと思った」と感心した。

 記念撮影で「あんやん」にまたがった伊波さんは初の体験に「いいね」と笑みを浮かべ「静岡で沖縄の闘牛をどんどん広めていきたい」と話した。

 貸し切り闘牛はドーム施設利用料やガイド料など含めて1試合20万円(税込み)、2試合だと23万円(同)。300人を超すと資料準備費のため5万円が上乗せされる。定員は400人までだが、協会では相談を受け付ける。問い合わせは同協会、電話098(978)0077。