【伊江】2月9日の「肉の日」に、村立伊江中学校(宮里嘉昌校長)の3年生53人と職員らを対象に、給食で「伊江島牛」焼き肉が振る舞われた。3月に進学などで島を離れる子どもたちに、地産地消による島の魅力や地域の良さ、特産品を知ってもらおうと村内外の村関係団体が協力し、「島の産業ふれあいプロジェクト」と銘打って実施した。

「伊江島牛サイコー」と笑顔で焼き肉を頬張る生徒=伊江村立伊江中学校

 取り組みは宮里徳成村教育長が発案した。模合仲間で本島在住の村出身者で構成する「伊江島会(山城守松会長・会員約80人)」のメンバーらに協力を依頼。模合の積立金の一部10万円を伊江島牛の購入費などに充てた。

 JAおきなわ伊江支店(友寄千成支店長)が焼き肉の材料として野菜や伊江島牛12キロを用意。肉質は赤身と霜降りのバランスが良く、ジューシーで甘みがあるのが特長の最高級のA5ランクで、1キロ当たり約7千円のモモ肉。友寄支店長は「最高の肉を子どもたちに知ってもらうことで、島に自信と誇りを持ってもらえたらうれしい」と激励した。

 給食時間に、同支店営農課の職員らが牛肉と野菜を鉄板で焼き始めると、食欲をそそる牛脂の香ばしい香りが漂い、おなかを空かせた生徒らから「待ちきれない。早く食べたい」の声が上がった。

 東江莉乃さん(3年)は「伊江島牛はめったに口にできないので、本当にうれしい」と感激していた。大城紗也さん(同)は「これぞ伊江島の味。これからも忘れない」と話した。

 宮里校長は「3年生は全員高校進学を希望している。今日の伊江島牛の味は、子どもたちにとって一生の思い出、宝物になる」とお礼を述べた。(屋嘉比りさ通信員)