来春の大卒生採用に向けた企業の会社説明会が1日、解禁された。経団連のルール変更で、面接などの採用選考の解禁日が昨年より2カ月前倒しになり、学生が企業や業界の情報収集にかける期間が短くなる。人手不足の中、採用に前向きな企業側も「短期決戦」となり、人材確保の競争は激しくなりそうだ。同日、宜野湾市内で開かれた合同企業説明会には企業49社、学生1365人が参加し、会場は熱気に包まれた。

合同企業説明会には昨年よりも多くの学生が参加した=1日、宜野湾市・沖縄コンベンションセンター

 リクルートキャリアが運営する合同企業説明会「リクナビ2017LIVE」。開場の午前10時から多くの学生が詰め掛け、参加企業のブースはすぐに満席状態。立ち見が出るほどの盛況ぶりに採用担当者の説明にも力が入った。

 昨年より10人多い50人を採用する予定の琉球銀行の担当者は「参加学生が例年よりも多い。就活への意識も高い」と話した。ワタベウェディングの担当者も「積極的に質問してくるなど、学生の本気度が違う」と意欲の高さに驚く。

 今年から採用選考の解禁日が6月1日に繰り上げられ、学生が企業や業界を研究する期間が短くなったことが学生の積極性につながっていると見る。一方、企業側にとっては学生に自社を売り込む期間が短くなっており、「優秀な人材に来てもらうため競争激化は避けられない」と予想する。

 両社は2月にインターンシップ(就業体験)を受け入れるなど事前に対策を実施。琉銀は学生の企業訪問を同日から受け付け、昨年よりも早めた。

 今後は県内外の合同企業説明会に積極的に参加するほか、企業訪問を呼び掛け、「学生と接触する機会を増やし、とにかく自社を知ってもらう」と意気込む。

 志望先がまだ決まっていない学生にはすでに焦りも見える。沖縄国際大3年の西経音さんは「初めての就活。まだ働きたい業界も決まっておらず、期間短縮はプレッシャーになっている」と話した。

 小売業など6社の説明を受けた県立芸大3年の比嘉春香さんは「インターンシップにも参加してきて、やりたいことが見えた」と手応えをつかんだ様子。ただ、採用選考の解禁日が前倒しになったことで、7月下旬にある卒業論文の中間発表と採用試験の勉強期間が重なる。「大変になると思う」と懸念するが、「なるべく早く志望先を決めて試験勉強にも取り組みたい」と前を向く。