「カレーパン、焼き上がりました~」。スタッフの元気な声が市場に響き渡る。昨年3月、おんなの駅2階にオープンした「アチココ」は、1階の産直市場から仕入れる県産野菜を使ったパンが人気だ。季節で具材を変える野菜ゴロゴロカレーパン(180円)のほか、村産の「大城さんのトマト」が具材のトマトチーズ(180円)、「津嘉山さんのたまご」を使ったたっぷりサンド(320円)など、あれもこれも手が伸び、気付くとトレイがいっぱいになってしまう。

旬の野菜を盛り込む「ダッチパンケーキ」はボリュームたっぷり

「アチコーコーのパンを食べてほしい」と話す大城英樹さん(右)とスタッフ=4月27日、恩納村仲泊

旬の野菜を盛り込む「ダッチパンケーキ」はボリュームたっぷり 「アチコーコーのパンを食べてほしい」と話す大城英樹さん(右)とスタッフ=4月27日、恩納村仲泊

 店長の大城英樹さん(40)はパン職人歴20年だ。店舗の立ち上げに誘われ、市場に並ぶ野菜を見た瞬間に「他にはない、うまいパンができる」と確信した。野菜の入荷具合で、作るパンも日々変わる。その日の新鮮な野菜や果物を、どうパンに合わせるか。挑戦の毎日は楽しくて仕方ないと笑う。

 農家との会話も大切にしている。水を使わずトマトの水分だけで作る食パンは、豊作のトマトをどうするかとの話し合いの中から生まれた。「生産者の熱意はすごい」と驚く。

 大城さんの思いが凝縮されたメニューが、注文を受けてから作る「ダッチパンケーキ」(830円、土曜・日曜のみ販売、GW中は販売なし)だ。焼き上げたパンケーキに旬の生野菜とジューシーな厚切りベーコンを盛りつけた、ボリュームたっぷりの一皿。この日はトマトにインゲン、スターフルーツ、レッドオニオン、レタスが入り、サラダ感覚で楽しめた。「野菜とパンは相性ぴったり」と大城さん。今後も互いの魅力を引き出していく。

(北部報道部・村井規儀)

【お店データ】恩納村仲泊1656の9 おんなの駅なかゆくい市場2階。営業時間は午前11時~午後5時30分。年中無休。電話098(964)1188。