伊藤忠商事は4月から、沖縄本島内で電力の小売り事業に乗り出す。ホテル経営のかりゆし(那覇市、當山智士社長)に販売するほか、商業施設への売電も打診しているとみられる。4月の電力小売り全面自由化に向け、県内参入を決めた企業は初めて。

4月1日から電力の一部を伊藤忠が供給する電力へ切り替える沖縄かりゆしビーチリゾート・オーシャンスパ=恩納村

 伊藤忠は電源開発の石川火力発電所(うるま市)などから電力を購入、沖縄電力の送電網の使用料金(託送料)を加えて、沖電よりも低料金で販売する計画。

 かりゆしは、恩納村の沖縄かりゆしビーチリゾート・オーシャンスパで4月1日から、電力の一部を伊藤忠が供給する電力へ切り替える。

 県内にある6ホテルの中で最も規模の大きいホテルから切り替えることで、費用削減につなげたい考え。年間約3%(500万~700万円程度)の削減を見込む。

 當山社長は「供給量が増え、安定供給が可能になれば、今後は全ホテルで切り替えを進めたい」と話している。