「保育園落ちた日本死ね!!!」。強烈なタイトルがついたネット投稿が注目を集めた。待機児童問題の深刻さ、不十分な子育て環境を批判した内容である

▼投稿者は30代の女性で、子どもが保育園の入園審査で落ちたとされる。子どもを預けて復職を目指すが、かないそうにない。仕事を辞めざるを得ないとの危機感や先行き不安が、怒りとしてこみ上げてきたという

▼「1億総活躍社会」をうたう安倍政権に対して矛先は向けられる。「どうすんだよ私活躍出来ねーじゃねーか。子供を産んで…働いて税金納めてやるって言ってるのに…」「オリンピックで何百億円無駄に使ってんだよ。…どうでもいいから保育園作れよ」と斬り捨てる

▼どぎつい表現に首をかしげたくなる人も多いかもしれないが、少しでも早い問題解決を望む切実な声に、賛同が広がっているのが実情である

▼待機児童は全国で2万人以上おり、増加に転じた。働く意欲はあっても働けない。一度辞めれば、再び正社員になるのは難しい。正社員数は減り続け、非正規社員は4割に上る

▼格差拡大、貧困対策などと懸案は山積するばかりで、将来を楽観できない社会が迫っている。安倍首相は「本当かどうか確認できない」と目をそらさずに、政治家一人一人が胸の内に貼り付けておいてほしい投稿である。(宮城栄作)