粟国空港で昨年8月、第一航空(大阪)の双発プロペラ機DHC6が滑走路を外れてフェンスに衝突し乗員乗客11人がけがをした事故で、国土交通省大阪航空局は4日、パイロットの訓練記録を改ざんし業務にあたらせたり、速度が十分に落ちない不適切な形態で着陸を繰り返したとして、同社に事業改善命令を出した。

着陸後に滑走路から外れてフェンスに突っ込んだ第一航空の双発プロペラ機DHC6=2015年8月28日、粟国空港(提供・粟国空港管理事務所) 

 航空局によると同社は副操縦士の養成訓練で対象者9人に社内規定で定めた時間や内容の訓練を十分に実施せず記録を改ざん。うち3人はそのまま修了させ、副操縦士として業務に当たらせた。また、機長を養成する訓練では規定上、那覇―粟国間で12時間行うべきところを飛行時間の長い別の路線で修了、そのまま業務に従事させていた。

 このほか、約800メートルの滑走路上で安全に停止するためにフラップ(高揚力装置)の角度を37度とし空気抵抗を高めるべきところ、20度に設定し着陸を繰り返していた事実も同局の調査で判明。事故時を含め昨年8月2日の就航以来、複数回確認されているという。

 航空局は訓練体制見直しや安全管理の再構築を指示した。