世界ボクシング評議会(WBC)ユース世界フライ級タイトルマッチ10回戦が5日、東京・後楽園ホールで行われた。同級王者で浦添市出身の比嘉大吾(白井・具志堅スポーツ)=宮古工高出=は、東洋太平洋ライトフライ級15位のロメル・オリベロス(フィリピン)を2回2分19秒、TKOで下し、2度目の防衛に成功。おととし6月のプロデビュー以来続く連続KO記録を9に伸ばした。比嘉は日本フライ級5位で、戦績は9戦9勝(9KO)無敗。

2回、比嘉大吾(右)のパンチが決まり、ダウンを奪う=東京・後楽園ホール(エムアイプランニング撮影)

 また昨年の全日本ミドル級新人王で、那覇市出身の日本ミドル級8位の長濱陸(白井・具志堅スポーツ)=那覇高-沖国大出=は清野航(石橋)と71・0キロ契約ウエート4回戦を戦い、2-0で判定勝ちした。長濱の戦績は5戦4勝1分け。

■多彩なパンチで4度倒す

 圧巻のKO劇だった。比嘉大吾が2回、自慢の豪打で挑戦者を4度倒し、WBCユースのベルトを守った。8月には師匠の具志堅用高会長が世界王者になった年齢と同じ21歳になる。満員のファンに「20歳のうちに今とは違うベルト、そして21歳で会長と同じ世界のベルトを巻きたい」と力強く宣言した。

 「アップからパンチが乗っていた。練習通りにいけた」と語るように1回、左ジャブで挑戦者の出はなをくじくと、左ボディーからのアッパーでダメージを与えた。2回、伝家の宝刀・左右の強烈なフックでボディーを打ち抜き、最初のダウンを奪うと、そこからは独壇場。気力で立ち上がる挑戦者に間髪入れずワンツーで2度目、右フックで3度目のダウンを奪うと、最後はこん身の右ストレートで仕留めた。

 これでデビュー以来、負けなしの9連続KOだが、この日は堅いガードで被弾を許さなかった。「パンチをもらわないように意識した。この先、攻めだけでは勝てないので」と、すでに次のステップでの戦いをにらむ。

 まな弟子を熱い抱擁で迎えた具志堅会長は「本当に強い。僕と、元世界王者の浜田剛史を足したような選手」と手放しでたたえた。さらに「この勢いで、夏ごろには日本か東洋太平洋のベルトに挑戦させたい」と力を込めた。(小笠原大介東京通信員)