【浦添】バレンタインからやがて約1カ月。恋人にチョコレートをあげた女子高生も、友チョコ交換をしなかった女子高生も、思わず“胸キュン”するスポットが市牧港にある。沖縄明治乳業の正門近くに二つあるハート形の滑り止めのくぼみ。その前をよく通るという浦添商業高校1年の女子生徒と一緒に、コイバナ(恋愛話)をしながら訪ねた。(浦添西原担当・平島夏実)

ハート形の滑り止めを囲む(右から)平安陽さん、新崎舞星さん、与座海万里さん、比嘉愛理沙さん=浦添市牧港の沖縄明治乳業

 そのハート形は、沖縄明治乳業の工場と県道153号をつなぐ坂道にある。車の滑り止めといえば普通は丸形だが、ここには二つハート形が混じっている。

 大きさは縦横とも約14センチ。同社によると、2003年に事務所を建て替えた際、工事を請け負った企業が遊び心でつくったようだという。

 浦添商業に入学して初めてハート形の存在を知ったという平安陽(ひなた)さん(16)は「その人、恋してたのかな。きっと心のあったかい人だはず」と声を弾ませる。

 与座海万里(みまり)さん(16)は下校時、ハート形二つを「触る感覚で踏む」のが日課。ハートの一つは歩道のすぐ脇にあるが、もう一つは約3メートル離れていて歩道の約1・4メートル奥。どうして見つけにくい場所も選んだのかと思うと、つい足が伸びてしまう。

 比嘉愛理沙さん(16)は、ハート形を見ると昨年末から付き合っている彼氏を思い出さずにはいられない。バレンタインには彼氏のためだけにトリュフとラスクを1人前作った。彼氏は「うますぎてアーリーが作ったんじゃないみたい」。最高の褒め言葉と受け取って「またいつでも作ってあげる」と言うと、「じゃあ明日!」とスピード感ある答えが返ってきたという。

 一方、新崎舞星(まいせ)さん(16)は「私だって妄想彼氏にならチョコあげてるし」と口をとがらせる。彼氏ができても、男友達とは仲良くしたい。ハート形の滑り止めを見ると、比嘉さんのトリュフとラスクを食べてみたかったと悔やみながら、理想の男性がいつ現れるのか考えてしまう。

 バレンタインを過ぎても、沖縄明治乳業前を通る女子高生の胸キュンは終わらない。