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  • 県が補助を打ち切った夜間中学に激励の手紙や寄付が相次いでいる
  • 県議会6月定例会に向け集めた署名は4千人を超え、ネットでも展開
  • 中学の代表は「学ぶ権利の保障は民主主義の本質。後退させるな」

 NPO法人珊瑚舎(さんごしゃ)スコーレ(那覇市樋川)が運営する自主夜間中学への支援の輪が広がっている。本年度も夜間中学で学ぶお年寄りたちがいるにもかかわらず、講師料や光熱費を補助してきた県教育庁の事業が打ち切られたためだ。支援事業の継続を求めて珊瑚舎が始めた署名活動は8日現在で4千人を超え、激励の手紙や寄付も相次いでいる。

70代の女性が珊瑚舎に持参したポーク缶の貯金箱。手に持つとずしりと重い

 補助事業打ち切りが報じられた数日後、年金暮らしという70代女性が南城市からバスを乗り継いで珊瑚舎を訪れた。手にしていたのは、古びて塗装の剥げかかったポーク缶。ふたに穴を開けた自作の貯金箱で、中には500円玉がぎっしり詰まっていた。

 「幸いにも自分は学校に行けたが、級友たちは一人、また一人と学校を去っていった。とても人ごととは思えない」。スタッフにそう告げて託したという。

 珊瑚舎は県議会6月定例会に向け、支援継続を求める署名活動を展開中。事務所には県内だけでなく、県外からも封書が届き始めた。

 「おじい、おばあから学びを奪わないで」「家族や友人、近所の人に協力をお願いして10人分集めました。少しでも力になれれば」。署名用紙とともに寄せられたそんなメッセージが、スタッフを勇気づける。

 珊瑚舎の星野人史代表は「学ぶ権利の保障は民主主義の本質。後退させてはいけない」と訴えている。

 珊瑚舎はインターネット署名や寄付も受け付けている。詳細はホームページで。