沖縄空手

言葉は違っても、空手を伝えたい フランス人に熱心指導 新城安勇範士十段

2018年5月11日 05:05

 フランスで空手をしている男女4人が来県し、那覇市の沖縄剛柔流空手道剛勇会本部で稽古に励んでいる。指導するのは範士十段、新城安勇さん。身ぶり手ぶりを交え、指導に熱を入れる。

フランス人の女性に指導する新城安勇さん(中央)=4日、那覇市山下町

 「こうやったらこうしないと」「そうそう、グッド」

 4日夕、同市山下町の道場で、新城さんがフランス南部・サニアックの指導者、パスカル・イベールさん(55)ら20~50代の男女4人との稽古に臨んでいた。無駄な動きに気付けば、新城さんが声を掛ける。簡単な英語と日本語だが、手本を見せ、腕や足を正しい位置に動かしながら型を示すと、フランス人らは食い入るように見つめ、うなずく。

 空手発祥の地で学びたいとイベールさんらが沖縄に来たり、新城さんが渡仏してセミナーを開いたりと3年前から交流してきた。今回は14日まで滞在する。初めて沖縄に来た男性(33)は「空手の精神が好きです」と魅力を語る。

 言葉で意思疎通できないことにもどかしさを抱く新城さん。だが、空手に対する一生懸命さは沖縄の人もフランスの人も変わらないと感じる。だからこそ、その気持ちに応え、型を伝えたい。剛柔流の故宮里栄一さんに師事し、「先生から習ったことを正確に伝える義務がある」との思いが根本にある。

 フランスからやって来た4人は汗だくになりながら、1時間半ほどにわたる稽古を終えた。新城さんは男性の背中をぽんとたたき、「お疲れさん」と声を掛けた。新城さんは8月に米国ミズーリ州を訪れ、10日間空手を指導する予定だ。(社会部・岡田将平)

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