土木設計会社社長の池城安廣さん(68)=沖縄県石垣市新栄町=が島内の山間地で養っているヤギにこのほど、三つ子が誕生した。母ヤギの乳頭は2本しかないため、授乳時にはいつも同じ2頭が占領。飲めない1頭は衰弱ぎみだったが、池城さんが粉ミルクを与えて、今ではすくすくと育っている。

三つ子のうち、ミルキーにミルクを飲ませる池城安廣さん=石垣市内

 県八重山家畜保健衛生所や市畜産課によると、ヤギの三つ子は珍しいという。

 子ヤギには孫の常志君(10)=新川小5年=がアキレス、マーメイ、ミルキーとそれぞれ命名した。母ヤギの授乳時間は毎回10~15秒と短いため、ミルキーはいつもいす取りならぬ〝乳取り合戦〟に負けていた。

 「これでは育たない」と心配した池城さんが乳母役になろうと決意し、乳児用の粉ミルクを哺乳瓶で与えてきた。「最初は警戒してか、うまく飲まなかったが、瓶を見ると駆け寄るまでになついてきた」と笑う。

 初期の栄養不足のためミルキーはほかの2頭に比べて遅れているが、今では小型犬ほどに成長した。池城さんは「もっと大きく丈夫に育ってほしい」と願っている。(太田茂通信員)