沖縄県石垣市宮良の国道390号沿いの花壇に、車道や歩道、緑地帯に捨てられた空き缶やボトルが飾られ、人々の目を引いている。近くに住む元公務員の大濱辰夫さん(64)の発想で、定年後に始めた野菜や果樹栽培を脅かす有害鳥獣をけん制しながら、ポイ捨て防止を促す狙いだ。

ポイ捨てを警告する花壇の手入れに励む大濱さん=石垣市宮良の国道390号沿い

 約50年前から親が続けていたという歩道沿いの花壇の管理を、10年前に引き継いだ大濱さん。新石垣空港と市街地を結ぶ幹線道路の交通量が増加傾向の中、車窓などからのポイ捨てが目立ってきたのをどうにかしたいと思い、空き缶飾りを始めたという。

 花壇は幅1・5メートル、長さ60メートル(約90平方メートル)ほどで、キンセンカ、ホウセンカ、ペチュニア、オシロイバナなどが咲く。大濱さんは「路上の缶やビンは交通事故や転倒事故を招いて危険」と目に付く空き缶を拾い集め、花壇ブロックの数10センチほどの鉄筋の上部に、約70センチ間隔で飾った。

 空き缶はキラキラ輝き、風に揺れ「捨てたらあカン」と呼び掛けているかのよう。 大濱さんは「(これまで捨てた人も)反省しているのか、ポイ捨てが徐々に減ってきた感じがする」と汗を拭った。(太田茂通信員)