食事と居場所を提供する、つきしろキリスト教会内の「こども食堂」=沖縄県南城市つきしろ区=が、開所から100日が経過した。人数的には多くはないものの、9日までに6組18人の親子らが訪れた。父親の入院で生活に困った一家、空腹以上に心の癒やしを求める小学生もいた。牧師で運営者の砂川竜一さん(46)は「社会のセーフティーネットと感じた。活動を続けたい」と話す。

こども食堂を運営する牧師の砂川竜一さん(右)と、調理担当の津波古秀明さん=つきしろキリスト教会

 こども食堂は昨年11月30日に開所した。子どもの貧困問題を扱った本紙連載を読み、「力になりたい」と決意。開所から3週間ほどの12月25日、近隣集落の小学生2人が初めての利用者だった。

 砂川さんが「おなか、すいているの」と聞くと、もじもじしていた男子1人がうなずいた。クリスマス礼拝のために準備したオードブル、信者が持ち寄った料理を、自ら皿によそって食べた。

 年末にやってきた小学生のきょうだい。姉は黙々と食事したが、弟は箸をほとんどつけず、カードゲームやサッカーの話を1時間ほど続けた。調理担当で泊高校1年の津波古秀明さんは「話を聞いてほしかったのかな」と振り返る。

 つきしろ区は高台にあり、近隣集落からでも徒歩15分以上かかる。

 市内の中学生は「給食のない土日に開けてほしい」と要望したという。複数回来所する親子もいる。

 「利用者以上に、野菜や缶詰などの提供者が多い」と話す砂川さんは「おなかも心も満たしてくれたら、うれしい」。妻の周子さん(46)は「命をつなぐことが大切。恥ずかしいことと思わず、利用してほしい」と呼び掛けた。

 つきしろキリスト教会内「こども食堂」 南城市つきしろ1739の29。運営時間は祝祭日を除く月曜から金曜、午後5時から7時。ポーク卵定食、ラーメン定食などを提供する。問い合わせは砂川竜一さん、電話090(3796)7745。